ピンバッジは、表現方法やデザインによって、実に多彩な表情を見せるアイテムです。同じピンバッジでも、デザインや製作方法によって全く異なる印象を与えることができ、オリジナルピンバッジの製作には無限の可能性が広がっています。
このページでは、ピンバッジの魅力や奥深さについて、少しでも皆様にご理解いただければ幸いです。オリジナルデザインのピンバッジ製作にご興味をお持ちいただけましたら、大変嬉しく思います。
ピンバッジが持つ魅力、そして様々なデザインの可能性について、ぜひごゆっくりとご覧ください。お客様にとって最高のピンバッジを、私たちと一緒にお作りできることを心より楽しみにしております。
ピンバッジ メッキの種類による違い

金メッキと代替金メッキを並べています。
金メッキと代替金メッキについてですが、実際に目で見ると、印刷仕様裏面の平面部分に施された本物の金メッキが最も輝いており、非常に美しく見えます。ただし、見た目においては、本物の金メッキと代替金メッキの間に大きな違いを感じることは少ないと言えます。
本物の金メッキは、代替金メッキに比べて生産可能な工場が限られており、また金の価格高騰により、コストが1.5倍程度になることがあります。そのため、もし「本物の金を使用したメッキ」や「本物の金メッキと代替金メッキを比較して、コストが高くても本物の金メッキが良い」というご希望でない限り、代替金メッキをお勧めいたします。
ピンバッジのメッキ加工における、ニッケルメッキ、古美メッキ、つや消しメッキについて、それぞれの特徴と注意点を詳しくご説明いたします。
ニッケルメッキ:
- 銀色の光沢をお求めの場合、ニッケルメッキがおすすめです。銀メッキは変色しやすい性質がありますが、ニッケルメッキは変色しにくいため、銀特有の白っぽさに特にこだわりがない場合には、より適した選択肢となります。
古美メッキ:
- 古美メッキは、通常のメッキ加工後に化成処理などを施し、アンティーク調の雰囲気を演出する加工技術です。
- 古美メッキ後、表面を手作業で磨くことで、凸部分は磨かれ、凹部分はそのままの状態となります。
- そのため、凸部分の古美の色が凹部分よりも薄くなることがあり、メッキの個体差が生じやすいですが、それが古美メッキならではの味わいとなります。
- 各製品のメッキの色合いや濃淡、場所が少しずつ異なり、その微妙な違いが古美(アンティーク調)の風合いを引き立て、凹凸のメリハリを強調します。
- 古美メッキの際、凹部分を砂目状に処理すると、凹砂目部分は磨かれないため、風合いが出にくくなります。プレスの凹部分に色を入れない場合は、メリハリを出すために砂目仕上げにすることが多いです。
- 通常のメッキ工程に加え、古美処理が必要となるため、金メッキやニッケルメッキよりもコストが高くなる傾向があります。
つや消しメッキ:
- 一般的なつや消し方法としては、メッキ後にニスを吹き付けて艶を消す手法があります。
- ニスを吹き付けた後、凸部分を拭き取ることで、凸部分に再び光沢が戻ります。
- ニスを吹き付ける際には、粒子の大きさを調整することによって、つや消しの仕上がり具合を調整することが可能です。
- 凹部分は艶消し状態となりますが、艶消し部分をこすってしまうと、光沢が戻ってしまうことがあります。
- ホーニングのような強い磨きが必要ないため、凹凸は比較的少なく仕上げることができますが、ニスを吹きかけることで凸部分の光沢に濁りが生じることがあります(変色を伴うため)。
これらの情報を参考に、ピンバッジのデザインや用途に合わせて、最適なメッキ加工を選択してください。
エポキシ(表面の透明樹脂)の有無による違い。
上:エポキシ樹脂あり:
- エポキシ樹脂を表面に塗布することで、ピンバッジの表面が滑らかに仕上がります。
- これにより、デザイン全体に一体感が生まれ、美しい光沢と高級感が得られます。
- また、エポキシ樹脂は表面を保護する役割も果たすため、傷や汚れが付きにくくなります。
下:エポキシ樹脂なし:
- エポキシ樹脂を塗布しない場合、ピンバッジの表面に凹凸が現れます。
- これにより、金属の質感が際立ち、重厚感や立体感が強調されます。
- デザインによっては、凹凸が独特の風合いを生み出し、個性的な仕上がりとなります。
エポキシ樹脂なし
エポキシを盛っていないピンバッジ(ピンズ,ピンバッチ)
地金(メッキ部分)と色が入っている部分に凹凸が出来るので金属感があり力強いピンバッジに仕上がります。
- エポキシ樹脂を塗布しない場合、ピンバッジの表面に凹凸が現れます。
- これにより、金属の質感が際立ち、重厚感や立体感が強調されます。
- デザインによっては、凹凸が独特の風合いを生み出し、個性的な仕上がりとなります。
エポキシ樹脂あり
こちらは、エポキシ樹脂を施したプレスソフトエナメルピンバッジです。エポキシ樹脂の厚みを調整することで、ボリューム感のある仕上がりにすることも可能です。
エポキシ樹脂を施さないプレスソフトエナメルピンバッジは表面の凹凸をより大きく表現できるため、デザインに立体感を際立たせる効果があります。
プレスソフトエナメルピンバッジは、材料をプレス加工して凹凸を作り、その凹部に塗料を流し込んでデザインを表現する製法上、色と色の境界に必ずメッキライン(地金)が必要です。
この製法特有のデザイン上の制約がある一方で、それがプレスピンバッジ製作の難しさと魅力につながっています。
プレスソフトエナメルピンバッジは、デザインの細部までしっかりと表現でき、エナメルの鮮やかな発色をお楽しみいただけます。
- エポキシ樹脂を表面に塗布することで、ピンバッジの表面が滑らかに仕上がります。
- これにより、デザイン全体に一体感が生まれ、美しい光沢と高級感が得られます。
- また、エポキシ樹脂は表面を保護する役割も果たすため、傷や汚れが付きにくくなります。
擬七宝ピンバッジは、エポキシ樹脂を施さずとも、地金(メッキ部分)と塗料の表面がほぼ同じ高さになるよう、滑らかに仕上げられます。熱処理後に表面を丁寧に磨き上げることで、美しい光沢が生まれ、高級感あふれる仕上がりとなります。
ホーニング
金メッキ
金メッキのホーニング
ニッケルメッキ
ニッケルメッキのホーニング
銀メッキ

ホーニング(サンドブラスト)とは、プレス後のピンバッジ(ピンズ、ピンバッチ)のプレートに小さな研磨剤の粒を吹き付け、微細な砂目を付ける加工技術です。メッキを施す前に行われ、均一で美しいつや消し仕上げを実現します。一般的には、凹部分に砂目を付けることが多いです。ホーニングによるつや消しは、表面をこすっても容易に取れることはありません。
ホーニング処理後の磨き上げによるコントラスト表現
ホーニング処理後に凸部分を磨き上げることで、光沢とつや消しによるコントラストを生み出す技術について、より詳細にご説明いたします。
ホーニング処理は、金属表面に微細な凹凸を形成し、光の反射を抑えることで、つや消しの質感を生み出します。この処理を行った後、凸部分のみを磨き上げることで、以下の効果が得られます。
- 光沢とつや消しのメリハリ:
- 凸部分は磨き上げによって光沢が生まれ、凹部分はホーニング処理によるつや消しが残ります。このコントラストによって、デザインに立体感と奥行きが生まれます。
- デザインの強調:
- 光沢のある凸部分がデザインの主要な要素を際立たせ、つや消しの凹部分が背景として引き立てることで、デザイン全体のメリハリが強調されます。
- 高級感と独自性の演出:
- 光沢とつや消しの組み合わせは、高級感と独自性を演出します。特に、社章や記念品など、特別なアイテムに適した仕上がりとなります。
具体的な工程
- ホーニング処理:
- ピンバッジ全体の表面にホーニング処理を施し、つや消しの質感を与えます。
- 凸部分の磨き上げ:
- 凸部分のみを研磨材や研磨機を使用して磨き上げ、光沢を出します。
- 仕上げ:
- 必要に応じて、表面保護のためのコーティングなどを施します。
注意点
- 細かい粒子を吹き付けることで金属の表面に微細な傷を付け、その後、凸部分を磨くことで光沢を戻します。
- この方法は他の仕様に比べて磨きの工程が多くなるため、プレスの際には凹凸を大きめに設定することが一般的です。
- ただし、細かいデザインは磨きの過程で潰れやすく、磨きが難しい場合があるため、注意が必要です。
ホーニング処理後の磨き上げは、ピンバッジのデザインに深みと個性を与える、高度な表面加工技術です。
ピンバッジ 凹部分の処理の違い
凹砂目
凹ホーニング
ピンバッジの表面加工技術:凹砂目とホーニング
ピンバッジの表面加工は、デザインの印象を大きく左右する重要な要素です。凹砂目とホーニングは、それぞれ異なる特徴を持つ表面加工技術であり、デザインや用途に合わせて選択されます。
- 凹砂目:
- 凹砂目は、金型の製造段階において、金型そのものに微細な砂目模様を施す加工技術です。
- これにより、ピンバッジの材料を型抜きする際に、表面に直接砂目模様が転写されます。
- 特徴:金型に直接加工するため、均一で安定した砂目模様が得られます。量産に適しています。
- ホーニング(サンドブラスト):
- ホーニングは、金型自体には砂目模様を施さず、型抜き後のピンバッジ表面に研磨剤(砂など)を吹き付ける加工技術です。
- これにより、表面に微細な凹凸が形成され、つや消しの質感になります。
- 特徴:砂の粒度や吹き付け圧力を調整することで、砂目模様の粗さを細かく制御できます。
ホーニング処理後の磨き上げによるコントラスト表現
ホーニング処理でつや消しにしたピンバッジ表面の凸部分を磨き上げることで、光沢とつや消しのコントラストを生み出し、デザインに立体感や高級感を加えることができます。
- コントラスト表現の仕組み:
- ホーニング処理:表面に微細な凹凸を形成し、光を拡散させてつや消しにします。
- 凸部分の磨き上げ:研磨剤で凸部分を磨き、表面を滑らかにして光を反射させ、光沢を出します。
- 結果:光沢のある凸部分とつや消しの凹部分のコントラストにより、デザインが際立ちます。
- コントラスト表現の効果:
- 立体感の強調:光沢とつや消しの対比により、デザインに奥行きが生まれます。
- 高級感の演出:光沢部分がアクセントとなり、ピンバッジ全体の質感を高めます。
- デザインの視認性向上:光沢部分が際立ち、デザインの細部がより明確になります。
- コントラスト表現の応用例:
- 企業のロゴマーク:ロゴの輪郭を光沢で強調し、背景をつや消しにすることで、視認性を高めます。
- 記念バッジ:文字や図柄を光沢で表現し、背景をつや消しにすることで、記念品としての価値を高めます。
- ファッションアイテム:デザインの一部に光沢とつや消しのコントラストを取り入れ、個性的なアイテムを製作します。
凹砂目とホーニングの使い分け
- 凹砂目:均一な砂目模様を量産する場合や、デザイン全体に砂目模様を施したい場合に適しています。
- ホーニング:砂目模様の粗さを細かく調整したい場合や、部分的に砂目模様を施したい場合に適しています。
- ホーニング後に磨きをかける。:デザインにメリハリをつけたい場合や、高級感を演出したい場合に適しています。
つまり、凹砂目は金型に直接加工するのに対し、ホーニングは型打ち後の製品に加工を施すという違いがあります。
これらの情報を参考に、ピンバッジのデザインや用途に合わせて、最適な表面加工技術を選択してください。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
ピンバッジ 裏文字の種類
(上)凸文字のみにて(背景は砂目状)
(下)表現凸文字+外枠
プレス系の裏文字
花紋に凹文字(外枠付)
エッチングの裏文字
ピンズの梱包方法
PP袋入
基本的なピンバッジの梱包です。
参考価格表の価格は1個づつPP袋に入れた場合の参考価格です。
台紙+PP袋
台紙に刺したピンバッジをPP袋に入れたものです。
台紙に印刷をすればオリジナル感が増します。
ヘッダー付きPP袋入
PP袋のヘッダー部分に穴が空いています。
印刷した台紙にピンバッジを刺しヘッダー付きPP袋にいれる梱包方法は販売用のピンバッジによく使用されますう。
お客様の用途やご要望に合わせた、柔軟な梱包方法をご用意しております。
例えば、お客様がピンバッジを台紙に取り付けて使用される場合には、発泡スチロールにピンバッジを刺して納品することも可能です。これにより、お客様はスムーズに台紙への取り付け作業を行うことができます。
また、針がないタイプの留め具を使用される場合には、ピンバッジを1個ずつビニール袋に入れ、10個単位でまとめてホッチキス留めする梱包方法もございます。
上記以外にも、お客様のご要望に合わせて、様々な梱包方法をご提案させていただきます。お気軽にご相談ください。
お客様のご希望を最大限に反映したオリジナルピンバッジを製作するため、【有限会社いろは貿易】では、まず丁寧なヒアリングを通じて、詳細なご要望をお伺いいたします。その上で、豊富な制作実績と専門知識を活かし、お客様にとって最適なご提案をさせていただきます。
私たち【いろは貿易】は、お客様と共に、心からご満足いただけるピンバッジの完成を目指し、きめ細やかなサポートをさせていただきます。
実際のピンバッジの質感やデザインをご確認いただけるよう、【無料参考サンプル請求】をご用意しております。ぜひお気軽にお問い合わせフォームよりお申し込みください。
無料でお手元にサンプルをお届けし、素材、仕上がり、デザインの細部に至るまで、実際の商品をじっくりとご覧いただけます。これにより、安心してご検討を進めていただけると確信しております。
サンプルをご覧になった後、ご不明な点やご質問がございましたら、どんな些細なことでもお気軽にお問い合わせください。専門のスタッフが丁寧に対応し、お客様の疑問や不安を解消いたします。
お客様の理想とするオリジナルピンバッジを、私たちと一緒に作り上げていきましょう。