有限会社いろは貿易

同人印刷大手、コミケ前に「他社へ注文して」と異例の声明 のニュースを読んで

同人印刷大手、コミケ前に「他社へ注文して」と異例の声明 のニュースを読んで

「弊社の受注余力の限界に達する見込み」と印刷のキャパオーバーを発表し、新たな注文を控えてほしい、他社に注文してほしいと声明を出された勇気はすごいと思います。

今回の印刷会社さんの声明をいくつかの観点から注目すると

1.透明性と誠実さ:
このような声明は、透明性と誠実さを示す手段となります。顧客や関係者に対して、自社のキャパシティを超えて大量の注文があることを正直に伝えることで、信頼関係を築くことができます。

2.リスク管理:
自社のキャパシティを超えた注文を受け入れることは、品質の低下や遅延などのリスクを伴います。他社に一部の注文を委託することで、リスクを分散し、サービスの品質を維持できる可能性があります。

3.顧客満足度の維持:
他社に一部の注文を依頼することで、遅延や品質の低下を防ぎ、顧客満足度を高めることができます。これは将来のビジネスにおいても重要な要素です。

4.業界評価:
他の印刷会社や業界関係者からは、このような柔軟性や協力的な態度が好意的に評価される可能性があります。


上記を当社のピンバッジに置き換えて考えてみると

1.透明性と誠実さ:
弊社も同様に、安請け合いせずに「できること」と「できないこと」をはっきり伝えることが大切だと考えています。ピンバッジのキャパシティ超過については、その具体的な範囲が重要です。

2.リスク管理:
印刷業界とピンバッジでは絶対的な需要量が違いますので、ピンバッジではそうそうキャパオーバーには鳴らないと思うので他社様に一部の注文を委託することで、リスクを分散し、サービスの品質を維持とまではいかないように思います。大きいピンバッジ工場はほどんどの工程を自社内で行います。(メッキは廃液処理の規制で、工場外のメッキ可能な地区で作業する大手の工場もあります。)
仮に大手ではなく小規模のピンバッジ工場に委託したら、そのような小さいピンバッジ工場は、大手のピンバッジ工場から独立した従業員が起ち上げた工場が多く、型製造、プレス、色入れ、印刷工場、メッキ、針などの留め具をつける、梱包など工程ごとに別会社になっていたりしますので、品質の低下や遅延などのリスクなどは増えてしまうと思います。

3.顧客満足度の維持:
コミケなどの使用日が決まっている商品の納期は、絶対に遅れは許されません。間に合わない納期ご希望で相談が来た時に正直に「今からでは間に合いません。」「他のBの商品ならなんとか間に合うと思いますよ。」と、お伝えすることがお客様にとっても最善だと思うのですが、以前それをお伝えした時に「何もしないで間に合わないとだけ言われた。とネットに変えてやる。」「でも他の商品なら間に合うとも教えてくれた、とも書いとく」と言われてしまったことがあります。これは顧客満足度の維持に繋がったのか?

4.業界評価
当社は小さい会社ですのでキャパオーバーするような大量の注文などは来ませんが、他社様に断られた面倒な作り方やなんとか間に合う短納期のご依頼がこぼれてくることはありますが、今回のコミケ関係の印刷会社様とは異なった状況です。


何度も同じことを繰り返してしまいますが、「正直に本当のことをお伝えすることが一番お客様のためになる」と、私たちは信じています。

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