ピンズとは? 私たちの会社では、ピンズ(ピンバッジ、ピンバッチ)の製造・販売を行っていますが、実はこのピンズの歴史は意外と古いんです!今では私たちの日常生活の中でよく見かけるピンズですが、一般的に普及するまでには、実はかなりの時間がかかっているんですよ。 ピンズは、もともとは特別な意味を持つアイテムとして、様々な場面で使われてきました。たとえば、軍隊や団体のシンボルとして、またはイベントの記念品として利用されてきたんです。これらの背景があるため、ピンズは単なる飾り物ではなく、深い意味を持つアイテムとして存在しているんですね。 このページでは、そんなピンズの歴史について詳しくご紹介していきます。どのようにしてピンズが誕生し、進化してきたのか、そして今のように多くの人々に愛されるようになったのかを掘り下げていきます。ピンズに興味を持っているあなたにとって、きっと参考になる情報が満載です!ぜひ楽しんで読んでいただければ嬉しいです。 ピンズとは、金属のプレートの裏に針を垂直に付けたバッジの一種です。裏にある針を衣服や鞄などに刺して装着します。日本では「ピンバッチ」や「ピンバッジ」と呼ばれることが多いですが、世界では「ピンズ」(PINの複数形のPINS)と呼ぶのが一般的です。 ピンズの歴史 ピンズ(ピンバッジ、ピンバッチ)の歴史は実に古く、なんと100年以上前から製造されています。最初は特別な意味やシンボルを持つアイテムとして使用されていましたが、一般的に広く知られるようになったのは1980年、アメリカのレイク・プラシッドで開催された冬季オリンピックのことです。このオリンピックでは、スポンサー企業のロゴやオリンピックのマスコットなど、多種多様なピンズが記念品として販売され、たくさんの人々の目を引きました。 この流れにいち早く乗ったのが、世界的に有名なコカ・コーラ社です。彼らは1984年のロサンゼルスオリンピックにおいて、ピンズの交換や売買を行うためのトレードセンターを設置しました。この取り組みは、ピンズの知名度を一気に押し上げ、オリンピックなどの大規模なイベントにおいて、記念品としてのピンズの重要性を確立しました。 その後、1998年に日本で開催された長野オリンピックでは、ピンズが日本にも広く浸透し、特にコレクターの間で人気が急上昇しました。オリンピックという大きなイベントを通じて、ピンズは特別な思い出や記念品として、多くの人々に親しまれるようになったのです。 現在でも、ピンズはイベントの記念品として非常に人気があります。キャンペーングッズやチャリティーグッズ、お祭り、協議会、幼稚園など、さまざまな場面で広く使用されています。その独自の魅力と、記念の意味を持つピンズは、今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。興味がある方は、ぜひその歴史を感じながら、自分だけのピンズコレクションを楽しんでみてください! ピンズ(ピンバッジ、ピンバッチ)の加工方法 ピンズ(ピンバッジ、ピンバッチ)には大きく分けると4つの加工方法があり、それぞれ仕上がりに特徴があります。 プレス ピンズ金属の型を使い、ピンズ(ピンバッジ、ピンバッチ)の素材になる金属をプレスして整形する加工方法です。弊社のプレス加工では、主に次の4種類の仕上げ方法があります。 プレス ピンズの詳細 → 本七宝ピンズ 本七宝ピンズは、日本の伝統工芸「七宝焼き」の技法を取り入れた特別な加工方法です。このプロセスでは、ピンズの基盤となる金属に対して、釉で着色された粉(釉薬)を施し、高温(700℃~800℃)で焼き付ける作業を行います。焼き付けが完了した後、表面を丁寧に研磨し、美しい仕上げを施します。 この加工方法により、ピンズの表面は非常に硬く、輝きがあり、色合いも滑らかで美しい仕上がりとなります。こうした特性により、高級感のある製品を提供でき、様々なデザインニーズに柔軟に対応することが可能です。本七宝ピンズのデメリットとして、釉薬の色数が約100色強に限られている点が挙げられます。このため、色合いの選択肢が多少制限されることがあります。 本七宝ピンズ 詳細 → 擬七宝ピンズ 擬七宝ピンズは、本七宝ピンズと似たプロセスを経て製作されますが、焼き付けの際に使用する塗料と温度(200℃程度)が異なります。本七宝が釉で着色するのに対し、擬七宝ではエポキシ系塗料を使用します。このエポキシ系塗料は、滑らかで美しい色合いが特徴であり、選べる色のバリエーションが非常に豊富です。 この特性により、デザインの自由度が大きく向上し、より幅広い色合いの表現が可能になります。そのため、さまざまなニーズに応じた製品を提供することができ、クライアント様の期待にお応えすることができます。 擬七宝ピンズ の詳細 → プレスソフトエナメル ピンズ プレス加工によって凹凸が形成された地金に対し、凹部分にソフトエナメル塗料を流し込みます。この方法は、七宝や疑似七宝に比べてきめ細やかな色付けが可能であり、繊細な表現が得意です。 最終工程として、エポキシでコーティング(表面の透明樹脂)を行いますが、エポキシの量によって光沢感が変わります。エポキシを盛らないことで、立体感を付与することができるため、デザインの幅が広がります。この加工方法は、特に高い品質を求めるピンバッジに適しています。 プレスソフトエナメル ピンズの詳細 → ピンズのメッキについて ピンズ(ピンバッジ、ピンバッチ)の加工方法の中で、最も一般的で広く使用されているのが「プレス加工」です。この方法は、まず「地金」と呼ばれる基本的な金属素材をプレスして形を作るところから始まります。その後、凹部分に塗料を入れ、デザインを仕上げていく工程が行われます。 プレス加工の大きな特長は、仕上がりが非常に金属感の強いものになることです。これにより、ピンズに高級感や頑丈さが与えられます。また、本七宝や擬七宝に比べて、より細かい表現が可能である点も魅力の一つです。デザインの細部までしっかりと再現できるため、複雑なロゴや模様を持つピンズには特に適しています。このため、企業のロゴや特別なデザインを盛り込む際には非常に有効です。 多彩なメッキの選択肢さらに、プレス加工ではメッキの種類も多彩です。金メッキ、銀メッキ、銅メッキ、ニッケルメッキ、黒ニッケルメッキなど、さまざまなメッキオプションが利用可能です。これにより、デザインに合わせた仕上がりを選ぶことができます。たとえば、金メッキは豪華で華やかな印象を与え、銀メッキやニッケルメッキはクールでスタイリッシュな雰囲気を醸し出します。また、古美メッキを施すことで、アンティークな風合いを出すことも可能で、レトロな雰囲気を楽しみたい方にもぴったりの選択肢です。 プレス加工は、その多様な表現力と高級感から、さまざまなシーンで人気を集めています。特に企業のノベルティやイベント記念品として利用されることが多く、多くの人々に愛されている理由の一つです。ピンズのデザインにこだわりたい方は、ぜひこのプレス加工を検討してみてください。自分だけのオリジナルなピンズを手に入れる楽しさは格別ですよ! 印刷ピンズ 当社のピンズは真鍮、ステンレスや鉄などの金属にに直接印刷をする加工方法です。弊社では次のピンズには2種類の印刷方法があります。 シルク印刷ピンズ 安価で大量のピンズを作成したい方には、シルクスクリーン印刷をおすすめいたします。この印刷方法では、デザインに基づいた印刷版(スクリーン)を用意し、色を塗りつけて印刷を行います。一度印刷版を作成すれば、繰り返し使用できるため、大量に同一デザインのピンズを効率的に制作するのに適しています。 なお、この手法はシンプルなデザインに特に適しており、はっきりと鮮明な色合いを表現できること特徴です。コストパフォーマンスを重視される場合には、非常に有効な選択肢となるでしょう。 シルク印刷ピンズ → オフセット印刷ピンズ CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・黒)の4色を使用したローラー印刷は、色付けを行う際の印刷方法として広く採用されています。この印刷方式は、シルク印刷に比べて多くの色合いやグラデーションの表現が可能であり、大量生産にも適しています。 特に、表現したい色の数が多い場合には、シルク印刷よりもコストを抑えて依頼できる点が特徴です。したがって、複雑なデザインや多色使いのプロジェクトにおいては、CMYK印刷が非常に効果的な選択肢となります。 オフセット印刷ピンズ → エッチング ピンズ 地金を酸などの化学薬品で腐食させて凹凸を形成し、凹部分に塗料を流し込む加工方法は、非常に繊細な表現が可能です。この手法では、プレス加工よりも浅く細かい凹凸を作ることができ、精密なデザインに適しています。 以前はプレス加工に比べてコスト面でのメリットがありましたが、環境問題がクローズアップされる中、廃液処理にかかるコストが増加したため、現在ではそのコストメリットが以前ほど明確ではなくなっています。それでもなお、プレス加工よりも細かい表現が可能である点は大きな利点です。 ただし、この加工方法では、外形の抜きの地金がプレス加工よりも広くなる特徴がありますので、デザインや製造工程においてはその点を考慮する必要があります。 キャスト(ダイキャスト/ラバーキャスト) 金属の型を使用し、中に溶かした材料を流し込む加工方法は、鋳造と呼ばれます。この技術の最大の特徴は、プレス加工では表現できない複雑な形状を容易に実現できる点です。鋳造は、特に細かいディテールや特異なデザインを必要とする製品に最適です。キャストプロセスでは、型に溶融した金属を流し込み、冷却・固化させることで、型通りの形状が形成されます。このため、型を一度作成すれば、同じデザインの製品を簡単に量産することができます。量産の効率性においても優れており、製品の生産コストを低く抑えることが可能です。 ただし、キャストの特性として、型の製作コストが高いため、量産を行うほど単価が安くなるというメリットがあります。 ダイキャスト → ラバーキャスト → ピンズ(ピンバッジ、ピンバッチ)の使い方 記念品などでもらったピンズ(ピンバッジ、ピンバッチ)はそのまま保管される方が多いですが、ピンズ(ピンバッジ、ピンバッチ)はアクセサリーととしても用いられることが多いです。具体的な使い方を3つ紹介します。 ピンズのファッションアクセントとしての活用 普段のお洋服にアクセントを加える方法として、ピンズ(ピンバッジ、ピンバッチ)をお勧めいたします。洋服に合ったピンズを付けることで、オシャレさを効果的にアピールできます。また、コートに付けるのも素敵なアイデアです。一般的には左襟にピンズを付けることが多いですが、おしゃれなピンズを選ぶことで、あなた自身の個性を引き立てることができます。 さらに、当社では服に穴を空けることなく使用できる磁石タイプのピンズも取り扱っております。これにより、服にダメージを与える心配をせずに、自由にピンズを楽しむことができます。おしゃれを楽しみながら、あなたらしさを表現するためのアイテムとして、ぜひご利用をご検討ください。 帽子・鞄やバッグへの取り付け 洋服以外にも、帽子や鞄、バッグにピンズ(ピンバッジ、ピンバッチ)を付けることが簡単にできます。お気に入りのピンズを鞄に付けることで、あなたの鞄をよりオシャレなアイテムに変身させることができます。弊社では、通常の針タイプのピンズだけでなく、キーホルダーに変換できるパーツもご用意しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。 スーツへの取り付け 仕事に出かける際のスーツにピンズを付けることもおすすめです。社章を付ける感覚でピンズを使用することで、あなた自身の個性を表現することができます。一般的には、スーツのジャケット左襟にある「フラワーホール」と呼ばれる切り込みに取り付けるのが好まれます。この方法で、洗練された印象を与えつつ、自分らしさを演出できます。 ピンズの留め具について ピンズは通常、針を刺して付ける仕組みですが、その針は留め具で固定されます。留め具には多くの種類があり、「蝶バネ(バタフライクラッチ)」、「USバローピン」、「タックピン」などがあります。一般的にはバタフライクラッチがよく使用されますが、それぞれに特長があるため、用途に応じて使い分けることをお勧めいたします。弊社では多様な留め具パーツを取り揃えており、お客様のニーズに応じた対応が可能です。 ピンズの留具 → ご要望に応じたピンズの制作ピンズ(ピンバッジ、ピンバッチ)の加工方法や使用方法についてご紹介いたしましたが、ピンズの世界が意外にも奥深いことをご理解いただけたのではないでしょうか。弊社では、これまでご紹介したピンズについて、お客様のご要望に応じた柔軟な対応が可能です。丁寧なヒアリングを通じて、お客様のニーズをしっかりと把握し、満足いただける製品をご提供できるよう努めてまいります。また、弊社は中国のメーカーと直接取引を行っているため、的確な指示を出すことができ、低価格かつ高品質な製品を実現しております。 大量生産についても、ぜひお任せください。ご興味をお持ちの方は、お気軽に【有限会社いろは貿易】までお問い合わせいただければ幸いです。お客様のご要望にお応えするために、心を込めてサポートいたします。 製作実例一覧 → お客様のイメージするピンズ(ピンバッジ、ピンバッチ)の製作・制作のお手伝いさせていただきます。豊富な制作実績をもとによりよいご提案をさせていただきます。 実際のピンズ(ピンバッジ、ピンバッチ)のサンプルを手にとって確認をされたい方はいろは貿易】のお問い合わせフォームより【無料参考サンプル請求】をご依頼ください。 無料にてサンプルをお届けし、実際の商品を直接御覧ください。素材や仕上がり、デザインの細部までじっくりとご覧いただけるため、ご安心してご検討いただけます。サンプルをご覧になった後で、気になる点やご質問が湧いてきましたら、どんな些細なことでも【いろは貿易】までお気軽にご連絡ください。 専門のスタッフが丁寧に対応させていただき、お客様のご不明点をしっかり解消いたします。ぜひ、理想のピンバッジを一緒に作り上げていきましょう。